カタブツ上司に愛された結果報告書
「その前に明日〆切のやつ、仕上げちゃいますね」

「そうね、最悪今日失恋されちゃってもそれさえ上げておいてくれれば、しばらく美海ちゃんが廃人になっていても大丈夫かな?」

「……アハハ」


それから少し休憩スペースで仕事の話をして、オフィスへと戻っていった。
ここに来る前とは違って、晴れやかな気持ちで――。



「美海ちゃん、先に上がっちゃうけど大丈夫?」

「お疲れ様です。はい、あと少しで私も終わるので大丈夫ですよ。終わったら真由子さんのデスクに印刷して置いておきます」


定時を一時間半も過ぎると、オフィスに人はまばら。

真由子さんは先に仕事を終えたようで、申し訳なさそうに私のデスクへとやってきた。


「そう? じゃあ悪いけどお先。あまり無理しないようにね」

「はい、ありがとうございます」


そう言うと真由子さんは再度「お疲れ」と言い、残っている同僚達に挨拶をして帰っていった。

さて、と。残りわずか頑張らなくちゃ。
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