カタブツ上司に愛された結果報告書
パソコンと向かい合いながらも、今後の予定の立てていく。

ボードを見ると、田中さんと代表はあと一時間は外出先から戻ってこない。


外出先から戻らず直帰することもしばしあるけれど、今日は用事があるようで戻りの時間がボードに記してあった。


そこを待ち伏せしよう。
田中さんの仕事が終わった隙を見てどうにかアポを取り、代表を自宅まで送り届けた後、時間を取ってもらおう。


少しの時間でもいい。
電話やメールじゃなくてちゃんと顔を合わせて伝えたい、聞きたいから。


気持ちを入れ替え、集中して仕事に取り組んだ。



終わったのは田中さんと代表が戻ってくる予定の十五分前だった。


よかった、どうにか間に合いそう。


印刷したものを真由子さんのデスクに置き、残っている先輩たちに挨拶を済ませオフィスを後にする。


控室で着替えを済ませ、帰り支度を整えた後やって来たのはビルの一階エントランス。

エレベーター乗り場が見渡せる場所で、妖しい人の如く周囲をキョロキョロと見回してしまう。
< 106 / 163 >

この作品をシェア

pagetop