カタブツ上司に愛された結果報告書
けれど代表の尋問はいまだに継続中。
「聞いたら、あれは絶対田中だったと自信持って言っていたぞ? 恋愛には興味がないみたいな顔をして、遊園地デートはちゃっかりしているな」
まるでいたずらっ子のように笑いながら問い詰める代表に田中さんは、ひとつ小さく息を吐き、そっと手にしていたコーヒーカップをテーブルに置いた。
田中さん、どうするつもりなのかな?
代表の目は確信を得ているし。……正直に話しちゃう?
ドキドキしちゃっているけれど、正直それを望んでいる自分がいる。
田中さんの口から聞きたい、言って欲しい。
付き合っている人がいると。願わくはその相手は私だということも。
不安な気持ちを抱えている今だからこそ、切に願ってしまう。
期待と不安で胸が膨らむ中、田中さんは落ち着いた様子でいつものように、淡々と話し出した。
「残念ながら代表、それは私ではありませんよ。社員の見間違えです」
「――は? なんだと?」
「私が遊園地に行くと思いますか? それは十年近く行動を共にしている代表が一番お分かりでは?」
「むっ……! それはそうだが……」
「聞いたら、あれは絶対田中だったと自信持って言っていたぞ? 恋愛には興味がないみたいな顔をして、遊園地デートはちゃっかりしているな」
まるでいたずらっ子のように笑いながら問い詰める代表に田中さんは、ひとつ小さく息を吐き、そっと手にしていたコーヒーカップをテーブルに置いた。
田中さん、どうするつもりなのかな?
代表の目は確信を得ているし。……正直に話しちゃう?
ドキドキしちゃっているけれど、正直それを望んでいる自分がいる。
田中さんの口から聞きたい、言って欲しい。
付き合っている人がいると。願わくはその相手は私だということも。
不安な気持ちを抱えている今だからこそ、切に願ってしまう。
期待と不安で胸が膨らむ中、田中さんは落ち着いた様子でいつものように、淡々と話し出した。
「残念ながら代表、それは私ではありませんよ。社員の見間違えです」
「――は? なんだと?」
「私が遊園地に行くと思いますか? それは十年近く行動を共にしている代表が一番お分かりでは?」
「むっ……! それはそうだが……」