カタブツ上司に愛された結果報告書
男性と共に声を上げると、女性は再度頭を下げゆっくりと行ってしまった。
その後ろ姿をしばし見送っていると、一緒に隣で見送っていた男性が静かに言い放った。
「それではこれで」
「――え、あっ! 待ってください!!」
普通に去っていこうとする彼の腕を、咄嗟に掴んでしまった。
当然男性は眼鏡の奥に見え隠れする瞳を歪ませた。
「……申し訳ありませんが、勤務中の身でして。早く戻らなけらばならないので、一刻も早くこの手を離して頂けないでしょうか?」
淡々と抑揚のない声で言われ怯みそうになりつつも、どうしても聞きたいことがあり自分を奮い立出せた。
「すっ、すみません! ですがひとつだけ教えてください! どうして私がさっきのおばあさんを助けたいって、思っていたと分かったんですか!?」
どうしても聞きたい。
初対面で一言も話していないのに、どうして気付いてくれたの?
その答えが聞きたくて悲願するように見つめてしまう。
自然と彼の腕を掴む力も強まってしまう中、彼は表情を変えずにやはり抑揚のない声で淡々と話し出した。
その後ろ姿をしばし見送っていると、一緒に隣で見送っていた男性が静かに言い放った。
「それではこれで」
「――え、あっ! 待ってください!!」
普通に去っていこうとする彼の腕を、咄嗟に掴んでしまった。
当然男性は眼鏡の奥に見え隠れする瞳を歪ませた。
「……申し訳ありませんが、勤務中の身でして。早く戻らなけらばならないので、一刻も早くこの手を離して頂けないでしょうか?」
淡々と抑揚のない声で言われ怯みそうになりつつも、どうしても聞きたいことがあり自分を奮い立出せた。
「すっ、すみません! ですがひとつだけ教えてください! どうして私がさっきのおばあさんを助けたいって、思っていたと分かったんですか!?」
どうしても聞きたい。
初対面で一言も話していないのに、どうして気付いてくれたの?
その答えが聞きたくて悲願するように見つめてしまう。
自然と彼の腕を掴む力も強まってしまう中、彼は表情を変えずにやはり抑揚のない声で淡々と話し出した。