カタブツ上司に愛された結果報告書
田中さんのことだ。
もしかしたら社員全員の名前と顔、そして所属部署もしっかり把握しているのかもしれない。
ついまじまじと運転する田中さんの姿をガン見してしまっていると、前を見据えたまま抑揚のない声で話し出した。
「すみませんが、あまり見つめられると大変居心地が悪いのですが、なにか御用ですか?」
「えっ! あっ、すみません!!」
ハッと我に返り慌てて視線を自分の膝へ向ける。
私ってばなにやっているのよ! 何も言わず見られていたら誰だって気分悪くなるに決まっているじゃない! それなのにっ……!
ぐるぐると自分の行動を後悔しているも、田中さんは言葉を続けた。
「なにか言いたいことがおありでしたら、ご遠慮なくどうぞ」
「――え」
意外な言葉に顔を上げれば、ちょうど赤信号で車は停車し、感情の読めない瞳が向けられた。
「なんとなくそのような空気をキャッチしたものでして」
空気……? 私、そんなに感情がダダ漏れしちゃっていたのかな?
もしかしたら社員全員の名前と顔、そして所属部署もしっかり把握しているのかもしれない。
ついまじまじと運転する田中さんの姿をガン見してしまっていると、前を見据えたまま抑揚のない声で話し出した。
「すみませんが、あまり見つめられると大変居心地が悪いのですが、なにか御用ですか?」
「えっ! あっ、すみません!!」
ハッと我に返り慌てて視線を自分の膝へ向ける。
私ってばなにやっているのよ! 何も言わず見られていたら誰だって気分悪くなるに決まっているじゃない! それなのにっ……!
ぐるぐると自分の行動を後悔しているも、田中さんは言葉を続けた。
「なにか言いたいことがおありでしたら、ご遠慮なくどうぞ」
「――え」
意外な言葉に顔を上げれば、ちょうど赤信号で車は停車し、感情の読めない瞳が向けられた。
「なんとなくそのような空気をキャッチしたものでして」
空気……? 私、そんなに感情がダダ漏れしちゃっていたのかな?