カタブツ上司に愛された結果報告書
でも、せっかくの機会だ。
田中さんもいいって言っているし。
そう自分に言い聞かせ、思い切って田中さんに問い掛けた。
「あのっ……! 田中さんは私の名前と顔をご存知で?」
恐る恐る聞くと、すぐに答えが返ってきた。
「もちろんです。我が社の社員の名前と顔は全員しっかりと把握しております」
やっぱり……! さすがは田中さんだ。
二年勤めているけれど、私はまだ知らない先輩達が沢山いるというのに。
「そう、ですか」
信号は青に変わり、田中さんは再び前を見据え運転に集中し始める。
そうだよね。田中さんだもん。
社員全員の名前と顔を覚えていて当たり前だ。
なんとなくそうじゃないかなって予想はしていたけれど、ちょっぴりどこかで期待しちゃっていたんだよね。
もしかしたら田中さんも、二年前のあの日のことを覚えてくれていたから、私の名前も知ってくれていたのかもしれないって。
とんだ自惚れだった。
田中さんもいいって言っているし。
そう自分に言い聞かせ、思い切って田中さんに問い掛けた。
「あのっ……! 田中さんは私の名前と顔をご存知で?」
恐る恐る聞くと、すぐに答えが返ってきた。
「もちろんです。我が社の社員の名前と顔は全員しっかりと把握しております」
やっぱり……! さすがは田中さんだ。
二年勤めているけれど、私はまだ知らない先輩達が沢山いるというのに。
「そう、ですか」
信号は青に変わり、田中さんは再び前を見据え運転に集中し始める。
そうだよね。田中さんだもん。
社員全員の名前と顔を覚えていて当たり前だ。
なんとなくそうじゃないかなって予想はしていたけれど、ちょっぴりどこかで期待しちゃっていたんだよね。
もしかしたら田中さんも、二年前のあの日のことを覚えてくれていたから、私の名前も知ってくれていたのかもしれないって。
とんだ自惚れだった。