カタブツ上司に愛された結果報告書
だめだ、二年前のように迷ってウジウジ悩んでいる場合じゃない。

今言わないと絶対後悔してしまう。


逸る気持ちを押えながらも、溢れる感情を言葉に出した。


「あの田中さんっ!!」

「どうかされましたか?」


前を見据えたまま無表情で返ってきた声。


「好きです!」


いつもと変わらない彼に、ストレートな気持ちを伝えた途端、車は急ブレーキがかけられ停車された。


不意を突かれたブレーキに身体は前のめりになり、車が停車すると同時に背もたれに戻っていく。


びっ、くりした。


バクバクと心臓が脈打つ中、隣から弱々しい声で「すみません」と聞こえてきた。

すぐに車は発進され、路肩にハザートを点け停車される。


「申し訳ありませんでした、お怪我はありませんか?」

「あっ、はい大丈夫です」
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