カタブツ上司に愛された結果報告書
遅い時間ということもあって後続車がいなかったことが幸いだ。


けれど、いつも冷静沈着な田中さんが珍しい。
運転だって上手なのに。……もしかしてそれほど私の告白に不快感を抱いて取り乱しちゃったとか?


そんな予感がした瞬間、運転席からは大きな溜息が聞こえてきた。


あぁ、やっぱりそうなのかもしれない。

ますます信憑性が増してしまい、唇を噛みしめたとき。


「冗談にしては、あんまりですよ」

「……え」


冗談?

もしかして田中さんは私が「好き」って伝えたのは、本気じゃなくて冗談だと思っているの?


疑問が増す中、田中さんは眼鏡のグリップを人差し指で上げ、額を押さえた。


「からかうのはご遠慮していただきたい」


やっぱり!!
田中さんは私が本気だって思っていないんだ。


「違います! 冗談でもからかってもいません!!」


驚く田中さんを前に、声を荒げ必死に自分の気持ちを伝えていく。
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