カタブツ上司に愛された結果報告書
「二年前、田中さんと出会えたから今の私がいるんです。もちろん第一希望の会社でした。……けれどそれと同じくらい、田中さんともう一度会いたかったから」
「滑川さん……」
目を見開き、呆気にとられる姿に唇を噛みしめてしまう。
でも伝えないと。でないとなにひとつ、私の気持ちは田中さんに届いてくれないでしょ?
「実際に入社して間近で田中さんのことを知って、ますます好きになりました。二年間ずっと気持ちは募るばかりで……。だからお願いします! 二年分の私の気持ち、受け取ってください」
切願するように田中さんの眼鏡の奥に見える瞳を見つめる。
振られてもいい。
けれど私の気持ちだけは、分かって欲しい。
嘘でも冗談もなく本気だってことを――。
静かな車内で見つめ合い続け、どれくらいの時間が過ぎただろうか。
大きく揺れていた瞳が決心したように、力強い眼差しを向けられた。
「では滑川さん……」
「はっ、はい!」
「滑川さん……」
目を見開き、呆気にとられる姿に唇を噛みしめてしまう。
でも伝えないと。でないとなにひとつ、私の気持ちは田中さんに届いてくれないでしょ?
「実際に入社して間近で田中さんのことを知って、ますます好きになりました。二年間ずっと気持ちは募るばかりで……。だからお願いします! 二年分の私の気持ち、受け取ってください」
切願するように田中さんの眼鏡の奥に見える瞳を見つめる。
振られてもいい。
けれど私の気持ちだけは、分かって欲しい。
嘘でも冗談もなく本気だってことを――。
静かな車内で見つめ合い続け、どれくらいの時間が過ぎただろうか。
大きく揺れていた瞳が決心したように、力強い眼差しを向けられた。
「では滑川さん……」
「はっ、はい!」