カタブツ上司に愛された結果報告書
やって来たのは関東近郊では一番大きい室外遊園地だった。

敷地面積も広く、公園も併設されている。


夏には屋外プールも解放されたり、公園にはアスレチックや広い芝生の広場、四季折々の草花が植えられており、年間を通して沢山の人で賑わっている。


とくに遊園地は休日ともなると、家族連れや友人、恋人達で溢れ返っている。
人気のアトラクションに乗るのに一時間以上並ぶのは当たり前。


子供の頃や学生時代、私も何度か訪れたことがあるけれど、いつもオープンと同時に来ていた。でないとすべてのアトラクションには乗れないから。


足早に入場ゲートに向かい、準備のいい田中さんがネットで購入してくれていた入場券と一日フリーパスを手にゲートを潜り抜けると、予想通り沢山の人で溢れていた。


「やはり混雑していますね」

「はい」


これではきっと、どのアトラクションに乗るにも長時間並ばないといけないだろう。
でも私はその方がいいかも。


だってその間、ずっと田中さんと一緒にいられて、色々話せるわけだし。


そんな妄想をしながら口元をほころばせていると、急に田中さんに手を取られたと思ったら、走り出した彼。


「えっ、田中さん!?」

「急ぎましょう、予定はきっちり立てて参りましたので」

えぇっ!? なにそれ、予定って!!
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