カタブツ上司に愛された結果報告書
最後にポツリと漏らされた声が、彼の本心だと感じた。


会社では“ロボット人間”だなんて呼ばれてしまうほど、田中さんはいつも完璧でミスなんて冒さない。

そんな彼らしいといえば彼らしい。


「もしかして今日の予定って、きっちり立てて下さっていたんですか?」


待ち時間ずっとネットで調べていたから、その情報を元に……だと思っていたけれど、本当は前もって調べて全部予定を立ててくれたのかな?


ふと思い立ち問いかけると、彼は珍しく目を泳がせた。


「……すみません、そういう性格でして」


バツが悪そうに語る彼の姿に、心臓を鷲掴みされてしまった。


やだ、どうしよう。
田中さんのこと“可愛い”って思ってしまった。


普段の彼からは想像もできない姿に、みるみるうちに口元は緩々に緩んでしまい、最後には堪え切れず笑ってしまった。


「アハハハッ! もーやだ。田中さんってば可愛すぎます」

「かわっ……!? それは全く嬉しくないお言葉ですね」


珍しく声を荒げる姿に、ますます笑いが止まらなくなってしまう。
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