カタブツ上司に愛された結果報告書
「――なるほど、ありがとうございました」

「いえいえ」


「あっ、なんかの飲み物でも買ってきますね」

「本当? ありがとう、じゃあお言葉に甘えちゃいます」


相談に乗ってくれたお礼と思い、財布を片手にオフィスを出て休憩スペースへと向かう。


簡単な打ち合わせなどや小休憩に利用されており、自販機が設置されていた。

よく私達もここで打ち合わせしたり、みんなで休憩を取ったりしている。


「真由子さんは確かカフェオレだったよね」


最近好んで飲んでいる物を思い出しながら向かう途中、休憩スペースから聞こえてきた話し声に、歩くスピードが落ちていく。


あれ……? この時間、どこか休憩スペース使うってボードに書いてあったっけ?


邪魔にならないように打ち合わせなどで使用する際は、オフィスにあるボードに記すことになっている。


今日はどこも使用予定がなかったはず。……じゃあちょっとした休憩かな?

だったら問題ないよね。


再びスピードを上げ向かうも、次第に鮮明に聞こえてきた話し声に再びスピードは遅くなっていき、休憩スペースに行きつく前に足は完全に止まってしまった。
< 92 / 163 >

この作品をシェア

pagetop