腹黒御曹司がイジワルです
それからも、彼と会うペースは変わらなかった。
多くても、二週に一度。
大阪への長期出張があった彼とは、この一ヶ月近く会っていない。
だから、誰にも交際を気がつかれることなく、イブよりひと足早く行われるクリスマスパーティを迎えた。
今日は、立食パーティ。
堅苦しくなく、気ままにこの時間を楽しめるようにと工夫されている。
「志穂、彼来るんでしょ?」
千佳が辺りを見渡したけれど、賢の姿は見当たらない。
「うん……」
「遅いね。せっかく志穂、きれいなのに」
今日の私は、淡いブルーのワンピースに、九センチのピンヒールのパンプス。
髪は丁寧にコテで巻き、珍しくアップにしてみた。
いつもよりドレスアップした姿を見てほしいのに、賢は約束の時間になっても姿を現さない。