腹黒御曹司がイジワルです
「ビンゴ!」
最初の人が声を上げ、最高の笑顔で目録を手にしている。
その後も、二等以下が次々と決まっていく。
「全然そろわないね」
賢のカードを覗き込んだけど、ふたりともダメみたい。
「ホントだな。そろそろ抜けるか」
「えっ?」
てっきり最後まで楽しむものだとばかり思っていたから驚いたけれど、これが終わればもう少しでお開きになる。
「わかった。その前にお手洗いに行ってくるね」
少し飲み過ぎてしまったらしい。
賢を残してトイレ向かった。
化粧直しもついでにして、トイレを出ると……。
「宮城君……。あっ、どうぞ」
宮城君に鉢合わせした。
彼もトイレだと思い、体を斜めにしてよける。
それなのに彼は突然私の手首を握り、狭い通路を奥へと向かう。
「ちょっと、宮城君! どこ行くの?」