キミと初恋、はじめます。
「でも、あんまり可愛い反応されたら、俺が我慢出来なくなっちゃうから……ね?」
そんな王子顔の天使スマイルで首を傾げながら言われても、何一つ説得力がない。
あたしはムッと口を尖らせて、赤くなった顔を隠すように俯いた。
『 ───次は、───駅───駅、お降りの方は……』
え?もうついたの?
流れてきたアナウンスに、目をぱちぱちさせる。
こんなにすぐ着くっけ……行きは混んでたから長く感じたのかな。
「あの、あたし次だから……」
「んー?うん、俺も次だよ?」
「え!?」
思いがけない返答に、あたしは翔空を凝視した。