キミと初恋、はじめます。


「でも、あんまり可愛い反応されたら、俺が我慢出来なくなっちゃうから……ね?」



そんな王子顔の天使スマイルで首を傾げながら言われても、何一つ説得力がない。


あたしはムッと口を尖らせて、赤くなった顔を隠すように俯いた。


『 ───次は、───駅───駅、お降りの方は……』



え?もうついたの?

流れてきたアナウンスに、目をぱちぱちさせる。


こんなにすぐ着くっけ……行きは混んでたから長く感じたのかな。



「あの、あたし次だから……」


「んー?うん、俺も次だよ?」


「え!?」



思いがけない返答に、あたしは翔空を凝視した。
< 33 / 418 >

この作品をシェア

pagetop