DQN女がオトナになるまで。


野澤さんからはすぐにLINEがきた。

【よろしく〜】

【よろしくです!】

【てかさ、ゆっちゃんて呼ぶわw】

【野澤さんにゆっちゃんって言われたら
笑っちゃうんですけど(-_-)笑笑】

野澤さんは暇なのか、
すぐに返信がきて
やり取りを終わらせる気配もなかった。
しばらくあたしたちはLINEで
他愛もない話をしていた。

バイトが終わった佐野さんからも
返事がきていたので
同時進行で二人と適当に連絡を取っていた。

明日は学校も休みだし、
二人と連絡を取っているのが楽しくて
あたしはケータイを離さなかった。


気がつくとすでに深夜の2時を過ぎていた。

そんなとき、あたしの液晶には
野澤さんからの着信が表示された。

『もし〜』

「なんですか〜」

電話越しに野澤さんは笑っていた。
あたしもつられて笑ってしまった。

『いや〜暇でさ』

「ほお...」

『だってさ聞いてよ
もうすぐ俺ら8ヶ月記念日とかなのね』

「おー、おめでとうございます」

彼女の谷口さんとの話だ。

『普通に忘れてたわ!』

野澤さんは自分で言って
自分で笑っていた。
バイト先に谷口さんとふたりで
飲みに来たときに
谷口さんに言われて気づいた、
という話らしい。
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