今、2つの色で


駿にとって、きっとあたしは“彼女”と言う名の“浮気相手”に過ぎないのだろう。


駿にはきっと、たくさんの“彼女”がいる。


でもあたしの“彼氏”は駿だけ。


気持ちを弄ばれていると分かっていても、駿を前にするとあたしの心は彼を好きだと認識する。


「…はあ」


ため息は、ひとりきりになったあたしの部屋に悲しく消えて。


「…駿のバカ」


部屋の窓からは、他の女の子の元へ向かう駿の姿が見えていた。


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