今、2つの色で


でもあたしのそんな心配をよそに、未亜はサラダを食べながら笑った。


「それなら大丈夫、そういうときはママに迎えに来てもらうから」


そうだった。


未亜ママっていう強力な味方の存在を、つい忘れていた。


未亜は身体が弱いから、本当はそうやって毎日送り迎えしてもらっていてもおかしくない。


だけど、あたしと一緒に登下校したいと言ってくれる未亜がいるからあたしも喜んで登下校しているわけで。


未亜のことをよく分かっている未亜の母親は、あたしが一緒に帰られないときはいつも学校まで迎えに来てくれている。

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