愛を教えてくれたのは若頭


そして、知らなかったこと、
あの人がバツイチで2人子供がいる事を…
そして、私の知らないところで
私以外の4人は仲良くやっていた


「おかあさん」
「ママ」


私の母の事を
いつも呼んでいるみたいに呼ぶ2人
疎外感が半端なかった


「茜も湯川さんのこと、お父さんって呼びなさい」


母は当たり前のように言ってきた
これが私の地獄の始まりだ

綺麗な家、綺麗な庭
初めて与えられた自分の部屋
真新しい机にベット
そして、新しい洋服の数々

夢の世界に潜り込んだみたいだった
けど、こんなのちっとも嬉しくない


必要最低限の会話をし
家にいる時間を極力無くし
あの人と2人っきりにはならないようにした

それが気に入らない母は
私に強く当たるようになっていった


勝手に転校をさせられ、一葉とも音信不通、転校先でも友達を作る気になれず
孤立した毎日で学校でも家でも私には居場所はなかった

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