愛を教えてくれたのは若頭
晃さんの話では
一番下の卓也はあの家にいないと言う
受験に集中したいという理由で
湯川の実家に預けられている
父は私という玩具が居なくなり
母は受験と裕也にのめり込んでしまったから暇を持て余した結果
会社の部下と不倫をしている、
しかも不特定多数だそうだ
そして一番心配だった裕也
母の異常な愛に気付き
恐怖を感じ私に助けを求めてきた
が、あれ以来連絡が途絶えた
どうやら塾中も
母は近くのパーキングに車を停め
裕也を監視するようになった
だから裕也は私に連絡をしなくなった
いや、できなくなった訳だ
父が不倫へと走り、母に愛情をかけなくなったせいで
母は一層裕也にのめり込むようになり
片時も離れなくなったという
『…なに、それ』
「それが、最近は塾を辞め今は家庭教師を雇ったみたいだ」
思ってもみない事に言葉を失う