愛を教えてくれたのは若頭


鼻歌を歌いながら
バスタブに浸かっていたら
なにやら外が騒がしい


「どこだ?」「おい」
「茜っ、どこいった?」


ドカドカという足音と
バン、と開ける音
ここにいますよーと思いながらも
さっきの返事はなんだったんだよ


ガチャリと開けられたドアから
堂城さんが私を捕らえ
ホッとした顔が見えた


ガラス張りのお風呂
恥ずかしいとか、そういうの
関係なしでガラス戸を開けてきた


「一言言えよ」


『言いましたよ〜、返事もしていましたから。あ、一緒に入ります?』


今更、裸を見られようが
あまり気にならないし
堂城さんの部屋に連れてこられた時点で
そういうことをするだろうと思っていた


けど堂城さんは一つため息をつき
馬鹿か、と言って出て行ってしまった

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