君に会えたら伝えたい事がある。
ハナが帰っていった後も僕はレオが食べ終わるのを待っていた。というよりレオが一人でご飯食べたくないと言い続けるので横で待っていた。待っている間の会話が思いつかなかったので僕はなんとなく自分の指を眺めたりしていた。
「何でそんなにハナの事が好きなん?」急にレオが聞いてきた。
「は?」
「見てたら分かるよ。表情が違うもん。で何で?」
「何で?って聞かれても。好きになるのに理由なんてないよ」
「じゃぁ、ハナの事どれくらい知ってるの?」レオは少し声のトーンを変える。
「どれくらいって。。。」僕は正直、答えに困った。どう答えたらいいのか分からなかった。
「本を読むのが好きで、正直で、明るくて、優しくて、サッカーが上手い」僕は考えながら思いつく彼女を連想させる言葉を並べる。
「お前、本当それでよく恋に落ちたりできるよな」レオが少し呆れたように言ったから僕は少しだけムッとした。
「どういう意味だよ、好きになったら仕方ないよ」
「別にどういう意味もないよ。それにお前がハナのこと本気で好きなら別にいいよ。でも『好きになるのに理由がない』 っていうのはきっとまだちゃんとハナの事が見てないんだよ」急にいつもとは違った口調でレオが言うのでなんとなくイラついた。本当は、レオがいう事が半分ほど正解なのと、それを自他共に認める女たらしに恋愛の事で説教されている事にイラついた。
< 42 / 70 >

この作品をシェア

pagetop