君に会えたら伝えたい事がある。
星がとても綺麗だった。最初に彼女と散歩をした時も、ものすごく星が綺麗だったことを思い出した。
「あ、飛行機飛んでるよ」僕はそう言って夜空をゆっくりと進む小さく光る飛行機を指差した。
「言わないでよ、自分で探してお願い事するんだから」彼女は目を輝かせ夜空をみつめながらそう答える。
「はは、ごめん」僕は夜空を見上げる彼女の横顔を眺めた、彼女は一体何をお願いしているのだろうか気になった。
この綺麗な瞳で、愛らし横顔で何を心に秘めているのか気になった。
まるで大きな垣根があって垣根の隙間から今日は彼女の心の仲にある何か少し簡単に見えそうな気がしていた。
垣根の隙間から覗き込むしか方法は無く、全てを覗くには垣根があまりにも高く造られていて、僕の身長では背伸びをしても飛んだり跳ねたりしてもきっと見えないこともわかっていた。
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