強引なキスで酔わせて【完結】~二人のその後 更新中
自分が居れば話し辛いだろうと、奏汰は部屋と出て行った。
凌さんと残された奏汰の部屋。
何をどう話して良いのかわからず、ただ俯いてしまう。


「楓・・・」


凌さんの優しい声が私の耳に届く。


「辛い想いさせたな。悪い。」
「ううん、違うんです。凌さんのこと、何にも知らなかった私が悪いんです。」
「それは違うだろ?話してなかった俺が悪い。」


そう言った凌さんの瞳は悲し気で憂いを帯びていた。
麗奈さんのことは本当にショックだった。
どうして私があんな仕打ちを受けなければならないのか、わからなかったし、凌さんを取られるんじゃないかって不安も湧いた。


けど、どうして凌さんに触れられる度に、こんなにも嫌悪感が湧くのかがわからなかった。
今回のことで凌さんのことが嫌いになったわけじゃない。
麗奈さんに取られたくないって思うくらい好きなのに、それなのに、凌さんが傍に来るだけで身体が強張る。胸が痞える。


息が上がって、今にも吐きそうになる・・・



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