結婚ラプソディ
☆ 淡路 ナツ ☆
「お世話になります」
玄関先で私は頭を下げた。
「いらっしゃい」
そう言って微笑むお姉ちゃんは相変わらず優しかった。
その後ろからお兄ちゃんが出てきた。
昔と変わらず、お兄ちゃんも優しかった。
8月に入り、夏休み。
最初の週の水曜日に私はその次の日曜日にあるお兄ちゃんお姉ちゃんの結婚式・披露宴に出席する為に少し早く地元に帰った。
ホテルで泊まろうかと思ったけれど…。
お兄ちゃん、お姉ちゃんが狭いけれど良ければ、という事で家に招待してくれた。
「お姉ちゃん、体調はどう?」
あまり良くないと聞いていたから心配してた。
「透が家にいてくれるから、大丈夫よ」
そう言ってお姉ちゃんはお兄ちゃんを見つめる。
お兄ちゃんも優しく微笑み返す。
いいなあ~!!
こういう関係って滅多に見ないかも。
どれだけ二人の絆が強く結ばれているのかな。
お手本にしたいわ。
初めて入る二人の家。
この秋にはお兄ちゃんのご両親と二世帯住宅で住むって話だけれど、それまではお兄ちゃんが独身の時から借りているこのマンション。
ワンルームとはいえ、かなり広い。
お姉ちゃんと一緒に住んでいた時のアパートの5倍くらいはある。
ダイニングテーブルで3人でお茶をすることになった。
「実習はどう?」
お兄ちゃんが聞いてくる。
「楽しい!」
病院での実習は本当に毎日、勉強になる。
「へえ、楽しいって頼もしいね」
そう言って微笑むお兄ちゃん。
来週は帰る前にお兄ちゃんの病院見学もさせて貰えるのでそれも楽しみ。
「ところでさ」
一瞬、お兄ちゃんの目が鋭くなった気がする。
心の底で怯える私がいる。
「明日、哲人と飲むんだけど、一緒に来る?」
…何故?
私なんていたら邪魔でしょ?
っていうか、お兄ちゃんが一緒だったら今は絶対に嫌!!
玄関先で私は頭を下げた。
「いらっしゃい」
そう言って微笑むお姉ちゃんは相変わらず優しかった。
その後ろからお兄ちゃんが出てきた。
昔と変わらず、お兄ちゃんも優しかった。
8月に入り、夏休み。
最初の週の水曜日に私はその次の日曜日にあるお兄ちゃんお姉ちゃんの結婚式・披露宴に出席する為に少し早く地元に帰った。
ホテルで泊まろうかと思ったけれど…。
お兄ちゃん、お姉ちゃんが狭いけれど良ければ、という事で家に招待してくれた。
「お姉ちゃん、体調はどう?」
あまり良くないと聞いていたから心配してた。
「透が家にいてくれるから、大丈夫よ」
そう言ってお姉ちゃんはお兄ちゃんを見つめる。
お兄ちゃんも優しく微笑み返す。
いいなあ~!!
こういう関係って滅多に見ないかも。
どれだけ二人の絆が強く結ばれているのかな。
お手本にしたいわ。
初めて入る二人の家。
この秋にはお兄ちゃんのご両親と二世帯住宅で住むって話だけれど、それまではお兄ちゃんが独身の時から借りているこのマンション。
ワンルームとはいえ、かなり広い。
お姉ちゃんと一緒に住んでいた時のアパートの5倍くらいはある。
ダイニングテーブルで3人でお茶をすることになった。
「実習はどう?」
お兄ちゃんが聞いてくる。
「楽しい!」
病院での実習は本当に毎日、勉強になる。
「へえ、楽しいって頼もしいね」
そう言って微笑むお兄ちゃん。
来週は帰る前にお兄ちゃんの病院見学もさせて貰えるのでそれも楽しみ。
「ところでさ」
一瞬、お兄ちゃんの目が鋭くなった気がする。
心の底で怯える私がいる。
「明日、哲人と飲むんだけど、一緒に来る?」
…何故?
私なんていたら邪魔でしょ?
っていうか、お兄ちゃんが一緒だったら今は絶対に嫌!!