結婚ラプソディ
その夜、私とお姉ちゃんがロフトで寝て、お兄ちゃんはソファーで寝る事になった。
「お姉ちゃん」
布団の中で私は小さい声を出した。
「何?」
「…お兄ちゃん、時々怖い時ってない?」
お姉ちゃんは一瞬、目を逸らした。
「…透が怒るのはそれなりに理由があるわよ。何かやったの?」
お姉ちゃんは更に声のトーンを落とした。
お兄ちゃんに聞こえないように。
お兄ちゃんは今、下でPCを使って何やら入力している。
「先にショックを受けないように言っておくわ。
…水間先生とお付き合いしてるの」
「えっ!」
お姉ちゃん、声が大きい!
お兄ちゃんが一瞬、手を止めてこちらの様子を伺っているのがわかる。
しばらくしてカタカタとキーボードを打つ音が聞こえた。
「いつから?」
動揺を隠しきれない様子でお姉ちゃんは私を見つめた。
「お姉ちゃん達が前にこちらに来てからしばらくして…。ひとりで居酒屋にいたら先生もフラッと入ってきて、意気投合」
お姉ちゃんはひとりで居酒屋に入る女子大生、という部分で引いているのかもしれない。
私の顔を見たまま、しばらく何も言わない。
ようやく言った言葉が
「…本当に好きなの?」
歳の差14歳。
聞かれても仕方がない。
「うん、多分」
お姉ちゃんはため息をついた。
「だから透、明日一緒にって言っていたのね」
と言って目を閉じた。
あーあ…。
大学卒業まで黙っておくつもりだったのにな…。
「お姉ちゃん」
布団の中で私は小さい声を出した。
「何?」
「…お兄ちゃん、時々怖い時ってない?」
お姉ちゃんは一瞬、目を逸らした。
「…透が怒るのはそれなりに理由があるわよ。何かやったの?」
お姉ちゃんは更に声のトーンを落とした。
お兄ちゃんに聞こえないように。
お兄ちゃんは今、下でPCを使って何やら入力している。
「先にショックを受けないように言っておくわ。
…水間先生とお付き合いしてるの」
「えっ!」
お姉ちゃん、声が大きい!
お兄ちゃんが一瞬、手を止めてこちらの様子を伺っているのがわかる。
しばらくしてカタカタとキーボードを打つ音が聞こえた。
「いつから?」
動揺を隠しきれない様子でお姉ちゃんは私を見つめた。
「お姉ちゃん達が前にこちらに来てからしばらくして…。ひとりで居酒屋にいたら先生もフラッと入ってきて、意気投合」
お姉ちゃんはひとりで居酒屋に入る女子大生、という部分で引いているのかもしれない。
私の顔を見たまま、しばらく何も言わない。
ようやく言った言葉が
「…本当に好きなの?」
歳の差14歳。
聞かれても仕方がない。
「うん、多分」
お姉ちゃんはため息をついた。
「だから透、明日一緒にって言っていたのね」
と言って目を閉じた。
あーあ…。
大学卒業まで黙っておくつもりだったのにな…。