南くんの彼女 ( 七 転 八 起 ⁉︎ )


「私も…好きだもん。淳太のこと、ずっと好きだったもん。」



だから、バイト仲間はもう卒業したい。
願わくば、彼女にして欲しい。


だから、本当に本当に淳太が私を好きだって言ってくれるなら



「お、乙葉……?!」


「…ギュッて…抱きしめて下さい。」



グイッと1歩、淳太への距離を縮めてみる。
普段は、絶対 こんな事しない。
でも、私が頑張るのは今しかないと思ったから。



「っ、ちょ…まっ、本気?!」



そんな私に、淳太は目を見開いてビックリ顔。
その顔に一気に自信が消えていく…



「結構…勇気出してみたんだけど…嫌なら…その、」



引かれた?
いきなり抱きしめて欲しいなんて…引かれたかな?


どうしよ…。勇気を出したら逆効果って、


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