空の下で
「なにしてんの?」


か……翔だ!!


「離して!!ッハァッハァッ...私はッもう死ぬの!!生き…生きててもッハァッみんなに迷惑かけるだけッなの!!生きてても何も価値はないの!!離して!!離して!!」


「柚姫、頭冷やせよ…お前はまだ死なない。お前が死んだら俺が悲しむ。生きてて価値がなければ生まれてこない。な?柚姫、もうそんなこと言うな」


ふわっと体が浮かんだ。


涙が止まらない。


こんな馬鹿なこと言ってたんだ…


「ごめん…なさ…い……翔……」


翔はぎゅっと抱きしめてくれた。


「辛いことあったら俺に言えよ」


乱れてた息もだんだん整っていく。


「どうだ?治まったか?」


軽く頷く。


「そろそろ病室戻ろうか、もう今日は疲れただろ?」


軽く頷く。


「おんぶしてやるからちょっと待ってろ?」


ポケットの中を整理して、ほらっと手を伸ばしてくれた。


地面に手を着いて立ち上がった


すると、シュッと目の前の景色が暗転して、


「柚姫!」


と声をかけられ温かみを感じて、意識が消えた。
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