欲情プール
「まぁ、俺に出来る事があれば力になるよ。
必要なら、腕のいい弁護士も紹介する。
大丈夫、いざとなったら…
俺に助けを求めてくれば、必ず離婚を阻止してやる」


それが自分を苦しめる約束になるとも知らずに。

そう言って頼れる場所を用意した俺は、そこから仕事の労いに話を移して…


「茉歩は頑張り過ぎたり、クールに装ったり、極力弱みを見せないだろ?
そんなんじゃいつか潰れるし…
相棒の俺には、もっと甘えろ?」

今度は頼りやすい状況を用意した。


すると泣きそうな顔を見せる茉歩に…
思わず胸を掴まれて。

労いの言葉を続けながら、ぽんぽんとまた頭を撫でると…

とうとう泣き出してしまった。


そんなタイプじゃないはずなのに…
それほどいっぱいいっぱいだったんだろう。

ギャップ効果も手伝ったのか、守りたい衝動に駆られる。


「俺が責任を持って守るから…
明日からまた、よろしくな?」

そう、例え利用でも雇ったからには責任を持つ。


だけど…

どこかそれだけじゃない気がしてた。


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