欲情プール
そしてプレゼン前日。

茉歩から今度は相談を持ちかけられる。


即座に、後回ししてた旦那の件かと心配すると…
思ってもない言葉が耳に飛び込む。


「実は…
相棒だと思って信頼してた上司に、裏切られたんです」


「…それは、俺の事か?」

策略に勘付かれたのかと、慎重に事を量るも…


「専務をサポートするのが、私の役目なのに…
悔しいですっ。

それに、1人で無理されて、こんな風に隠されたら…
信頼されてないようで、悲しいですっ…」

どうやら膨大な仕事量を知られただけで。


「茉歩、俺は充分お前からサポートしてもらってる」

本心からそう伝えた。


雇ってから日が浅いにもかかわらず、その仕事ぶりには本当に助けられていて。

俺をサポートしようと精一杯頑張る姿には、いつも心を打たれてた。


だけど策略が心苦しくて、なるべく考えないようにしていた俺は…
せめて無理はさせないように、時間外に及ぶ業務はしなくていいと断ってた。

それを、信頼してる相棒だからこそ無理させたくなかったという主旨でまとめて。
体調が悪かったから、その場を早く収めようとしたのに…
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