欲情プール
俺の方にこそもう無理はさせられないと、逆に捲し立てられる。


必死な茉歩に面食らったものの。
それは思いの外嬉しくて、心強くて…

だけど共倒れしたら元も子もないし。
利用相手にこれ以上頼る訳にもいかず、頼もしいなと笑って誤魔化す。


「笑い事じゃありません。
本気で心配してるんですよ?

だいたい、頑張り過ぎたり弱みを見せないのは、専務の方じゃないですか!
そんなんじゃ、いつか潰れるって言ってましたよね?
ほんとに相棒だと思ってくれてるなら、もっと甘えて下さい!」


甘えなんて許されなかった俺は…
たとえ許されても、いつも無理して余裕ぶってた俺は…

そう言われてぐっと胸を鷲づかまれる。


まさか自分が言った言葉で説教されるなんてな…

なんだかおかしくなって。
だけどすごく嬉しくて…

今度から小出しで甘えると、解決を図るも。


「いいえ。
今日からフルでサポートします」

強い目でそう跳ね除けられる。


どうやら譲る気はなさそうだ…
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