欲情プール
「まったく君は…
過労で入院なんて、相変わらず無茶するね。
頼むから、僕の目が行き届かない時はもう少し自重してくれよ」

夕方、駆けつけてくれた椎名に説教を食らう。


「…わかってる」

会社には定期検診で検査入院した事にしてるけど…
自己管理も出来ないなんて、上に立つ者として失格だ。


それに、心配かけてる事もわかってる。

だから連絡したくなかったけど…
こういった報告は椎名との約束事になってるし、頼み事もあったからしょうがない。


「…まぁ大事に至らなくて良かったけど、このままそっちの事を堀内さん(彼女)だけに任せていいのかい?」


「問題ない。
彼女は有能だし、……」

俺も甘えられるから、そう続けようとして口を噤んだ。

策略相手に甘えてる場合じゃないと、言い聞かせたばかりなのに…


とにかく。
プレゼンが成功を収めたのも、俺の容態が一泊入院程度ですんだのも、全部茉歩のおかげな訳で…

それに報いる為にも。


「とにかく、椎名は露美の件を頼む」
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