欲情プール
違う、報復じゃないんだっ…

確かに策略で近付いたけど、今はほんとに大切に想ってる!

焦って弁明しようとしたところで。


「先方を待たせてしまいます…
早く、行って下さい」

そう促されて、ハッとする。


大事な接待だし、早めに着きたかったのに…
時間を見るともうギリギリで。

だからって、こんな茉歩を放っては置けなくて。
どうすれば…


とはいえ手短かに済ませる話でもなければ、接待に遅刻なんて以ての外で…

会社に多大な損害を与えかねないし、そうなれば責任感の強い茉歩はきっと自分を責めるだろう。


しかも従業員《スタッフ》に事の始終を見られてる可能性を考えると…

これ以上のやり取りは自分だけじゃなく、こんな状態を晒してる秘書《まほ》の立場まで悪くする。


何より…

弁明してこの関係が続けば、どのみち茉歩を苦しめる。


そう、茉歩には家庭があって。
それを修復する為に、この関係は存在してて…


ー「必ず離婚を阻止してくれるんですよね?」ー

俺はそれを約束した。
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