欲情プール
その日も…

散々抱き合って、専務室を後にすると。


「ねぇ、もし私達が夫婦だったら…」

茉歩からの思わぬ発言に、ドキリと胸が打ち付けられる。

だけど。


「こんなに抱き合ってばかりじゃ、すぐに飽きちゃうかもしれないね」

そう続いた言葉に。

この危うい関係でなければ俺なんかすぐに飽きると、未来を否定された気がして…
プイと拗ねて顔を背けた。


「もし俺達が夫婦でも…
毎日抱き合っても、どれだけ抱き合っても。
茉歩に飽きる事なんて、一生ない」

俺は違うと、ついムキになって言い返すと。

茉歩からは何の反応もなく…


マズい、重かったか?
不安な思いで向き戻った俺は…

涙目で見つめる茉歩に、この胸を潰される。


ベッド以外じゃクールな茉歩が、俺のそんな言葉ぐらいで泣くなんて…

それは、俺を好きだと言ってるようなもので…


気がつけば俺は、その唇を奪ってた。



好きだ…
好きだ、好きだっ…

愛してる茉歩っ。


やっぱり茉歩も、気持ちを口に出来なかっただけなのかっ?

色んな想いが堰を切って。
フロアの通路だというのに、もう止められなくて…



でも次の瞬間。
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