欲情プール
だから今度こそ、この関係を終わらせなければと…

茉歩と、離れるべきだと思った。


そうして俺は、もう関わる事はないと言い放った。



離れないって言ったのにごめん…
なにより、こんなに傷付けてほんとにすまない。

だけどこれで茉歩も、この不埒な関係から抜け出せるだろう。


仮に愛があったとしても…

こんな最低な俺なんか、未練なく見限れるだろう。


胸は張り裂けそうだったけど…

せめて謝れと、なおも喚く露美を前にそれどころじゃなくて。


とにかくこの場から遠ざけようと、謝罪を口にしたものの。

「ケーゴじゃないっ!
私はこのオンナに謝って欲しいの!」


すると…

ストンと、土下座でもするかのように両膝を床につけた茉歩。


咄嗟に止めさせようと、足がピクリと動きかけたけど…
そんな事をしたら今までの擁護が水の泡だ。
露美は更に激昂して容赦なく茉歩を追い詰めるだろう。
そう思って、潰れるほど拳を握って踏みとどまった。


そのままどうする事も出来ずに立ち尽くすと…

両手も床に添えられて。


頭が真っ白になる。
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