欲情プール
「俺は…」

俺の願いは…


いつか茉歩との未来を許される日が来るのなら、今度こそ俺が守りたい。


そのためなら…

「どんな茨の道でも生き地獄でも、乗り越えてやる」


例えそんな日が来なくても、何もせずに諦めたくない。

諦められない。


「…そう言うと思ったよ。
じゃあ僕も手伝うから、一緒に現状を打破する方法を考えよう」


「っ……
ありがとう、椎名」




そうして、前に模索していた新しい道のプランを再考し始めた俺は…

不意に飛び込んで来た退去連絡で、茉歩が離婚した事を知る。


それは、俺が壊したも同然で…

茉歩との未来を望んでる俺にとっては、好都合なはずなのに…
いざその現実を突き付けられると、激しい罪悪感に打ちのめされる。


結局俺は、茉歩との約束すら守れなかったのか…

茉歩も、茉歩が守りたかったものも…
何一つ守ってやれなかった。



茉歩は今、どんな気持ちでいるだろうか…
さすがに俺を恨んでるだろうか?

だからって、今の俺じゃ何も出来なくて…


すまない、茉歩。




だけど、いつか必ず俺が守る。
守れる実力をつけてやる。

その日から俺は、寝る間も惜しんで事に当たった。

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