隣のマキオ
休日。
連休中に、引っ越しの片付けをしようと親友のアイコにヘルプを出していた。

アイコは、いつも時間にルーズなのだが、今日もいつものように約束の時間を30分過ぎて、インターフォンが鳴った。

「アイコだよー」

引っ越しの片付けだと言ったのに、アイコは、嬉しそうにコンビニの袋を下げてきている。

「はいよー」

陶子は、ドアを開けて、アイコを招きいれる。

「なにー?片付けっていったのにー、飲む気満々?」

あはは、と二人で笑いあう。

アイコのこういう緩さが好きで、高校の頃からずっと付き合っている。

「ま、ね、片付けとか適当でいいじゃん?」

アイコは、いい部屋だねえーといいながら、ベランダの窓を開けた。

「あ!そういえばさ!」

突然、アイコは、目を見開いて陶子を見た。
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