興味があるなら恋をしよう−Ⅰ−
「本当にもう大丈夫なのか?だったら、後の事は俺がするから、もう帰れ。
…遅いから」

「はい。借りた洋服は洗濯して返しますから、うちに持って帰っています。
あれからも、ここでズッと夕方近くまで寝かせて貰いました。有難うございました。では、おやすみなさい」

「あ、ああ、おやすみ」

随分と聞き分けがいいんだな。ま、これが普通か。全く…、悩ませるヤツだな。

「あ、言った通りの物、買って置いてくれて有難うございました。お蔭様で飢えずに済みました。美味しく頂きました」

…本当に具合悪かったのか疑いたくなるな。
もしかして、涙も熱も、汗も、藍原の思い通り操れたりして。
は、そうしたら体温計が壊れてたって事かな?…違うか。まあ、そんな力は無いか。ある訳無い。

「もう、妙な事はするなよ?」

「おやすみなさい」

「あ、おい…」

返事は?…聞いてるのか?……はぁ。
ま、自分の身体がしんどくなるだけだ。もう同じ事はしないだろ。

だいたい…、身体が回復した事は良しとしよう。
ドアの前に居続けた事、その部分が解決していないんだからな。だけどな…。
…むやみにほじくって、色々聞かない方が得策か。
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