興味があるなら恋をしよう−Ⅰ−
そんな…覗き込まれても困る…。もう。
「……あー、もー…、解りました。食べるならどうぞ。ここ、座ってください。はぁ。お茶入れます。
あと、チンしますから、貸してください」
ご飯、持って行かなきゃ良かったかも。
部屋まで勢いよく上がり込んだものの、テーブルを前に立ち話を繰り返していた。
「お、いいの?」
「いいも悪いも…仕方ないですよね」
「うん、俺、こっちに来たばっかりじゃん?まだ知り合いも居ないし、藍原ちゃんと知り合いで良かったよ。部屋も隣で。焦ったけど焦らずに済んだ?みたいな」
…はぁ。嫌な予感。そんな、安堵したような顔されても。まだご飯食べる許可しかして無いですけど?
チン。
「はい、どうぞ。あ…当たり前の量より少ないと思うんですよ、ご飯、というかおむすびにしてあるので。足りなければ、まだ筍ご飯ありますよ?」
「…藍原ちゃん」
「キャ」
「…可愛い。…悲鳴、出るじゃん…」
「それは坂本さんが、…急に抱きしめたからでしょ?もう、何なんですか…どうしたんです?」
こんな免疫はそもそも無いんですから。…キスだって。さっきのあれは衝突事故みたいなもの。そうよ、貰い事故よ。いきなりでビックリし過ぎて反応出来なかっただけよ。
「感動したから。あー、その坂本さんての止めない?俺、自己紹介したよね?だから、仕事じゃない時は下の名前で呼んで?」
…承諾しないといけないのだろうか。
「呼び捨てでいいよ?俺と藍原ちゃんの仲だし」
また、そんな物言い…。
「だから…、その言い方、止めてください。誤解されるんです。どんな仲でも無いです!もう、いい加減離れて…」
「まあまあ。少しずつ仲は深まって行くモノだからさ。はぁ。こうやってさ、部屋にお邪魔して…、会話も出来てる訳だし。スキンシップも?
あ、俺も藍原ちゃんの事、下の名前で呼ぶかな…。自己紹介して?藍原ちゃん。ん?」
…。
「ね?藍原、何ちゃん?」
「…つむぎ」
「つむぎちゃん?へぇ、名前も可愛いな」
可愛いとか、違うし。
「…はい、…藍原紬です」
「じゃあ今から紬って呼ぶ。で、俺の事は?」
「…はぁ。尚紀さんですよね」
「あー、尚紀でいいんだけどな。まあ、そこは追い追いにという事で。だけど嬉しいなぁ」
「え?」
呼ぶとは言ってない。
「ちゃんと名前、聞いててくれたって事だろ?」
「まあ…そのくらいは。自己紹介したんですから」
だって名前しか言わないんだから、そこに注意は集中するもの。…あ、そうか。何だか、流石かも。仕事上、人にはまず顔と名前を覚えて貰う事が一番大事。そう考えると、坂本さんの自己紹介は理に適っているのだ。余計なモノが無かった。
でも…今のこの状態は何の関係も無い別物。
「そろそろ離して貰えますか?折角温めたご飯も冷めてしまいます」
「あ、…残念。気がついたか。仕方ないな」
やっと回した腕を解いてくれた。…はぁ。
…。
「はい、お茶どうぞ。それから、ご飯も」
「有難う、紬」
…。
嬉々として、頂きます、と食べ始めたけれど…。問題は、これからどうするかよね…。
「……あー、もー…、解りました。食べるならどうぞ。ここ、座ってください。はぁ。お茶入れます。
あと、チンしますから、貸してください」
ご飯、持って行かなきゃ良かったかも。
部屋まで勢いよく上がり込んだものの、テーブルを前に立ち話を繰り返していた。
「お、いいの?」
「いいも悪いも…仕方ないですよね」
「うん、俺、こっちに来たばっかりじゃん?まだ知り合いも居ないし、藍原ちゃんと知り合いで良かったよ。部屋も隣で。焦ったけど焦らずに済んだ?みたいな」
…はぁ。嫌な予感。そんな、安堵したような顔されても。まだご飯食べる許可しかして無いですけど?
チン。
「はい、どうぞ。あ…当たり前の量より少ないと思うんですよ、ご飯、というかおむすびにしてあるので。足りなければ、まだ筍ご飯ありますよ?」
「…藍原ちゃん」
「キャ」
「…可愛い。…悲鳴、出るじゃん…」
「それは坂本さんが、…急に抱きしめたからでしょ?もう、何なんですか…どうしたんです?」
こんな免疫はそもそも無いんですから。…キスだって。さっきのあれは衝突事故みたいなもの。そうよ、貰い事故よ。いきなりでビックリし過ぎて反応出来なかっただけよ。
「感動したから。あー、その坂本さんての止めない?俺、自己紹介したよね?だから、仕事じゃない時は下の名前で呼んで?」
…承諾しないといけないのだろうか。
「呼び捨てでいいよ?俺と藍原ちゃんの仲だし」
また、そんな物言い…。
「だから…、その言い方、止めてください。誤解されるんです。どんな仲でも無いです!もう、いい加減離れて…」
「まあまあ。少しずつ仲は深まって行くモノだからさ。はぁ。こうやってさ、部屋にお邪魔して…、会話も出来てる訳だし。スキンシップも?
あ、俺も藍原ちゃんの事、下の名前で呼ぶかな…。自己紹介して?藍原ちゃん。ん?」
…。
「ね?藍原、何ちゃん?」
「…つむぎ」
「つむぎちゃん?へぇ、名前も可愛いな」
可愛いとか、違うし。
「…はい、…藍原紬です」
「じゃあ今から紬って呼ぶ。で、俺の事は?」
「…はぁ。尚紀さんですよね」
「あー、尚紀でいいんだけどな。まあ、そこは追い追いにという事で。だけど嬉しいなぁ」
「え?」
呼ぶとは言ってない。
「ちゃんと名前、聞いててくれたって事だろ?」
「まあ…そのくらいは。自己紹介したんですから」
だって名前しか言わないんだから、そこに注意は集中するもの。…あ、そうか。何だか、流石かも。仕事上、人にはまず顔と名前を覚えて貰う事が一番大事。そう考えると、坂本さんの自己紹介は理に適っているのだ。余計なモノが無かった。
でも…今のこの状態は何の関係も無い別物。
「そろそろ離して貰えますか?折角温めたご飯も冷めてしまいます」
「あ、…残念。気がついたか。仕方ないな」
やっと回した腕を解いてくれた。…はぁ。
…。
「はい、お茶どうぞ。それから、ご飯も」
「有難う、紬」
…。
嬉々として、頂きます、と食べ始めたけれど…。問題は、これからどうするかよね…。