興味があるなら恋をしよう−Ⅰ−
☆★☆
何だか救われた気がするな。
沢山スイーツを買い込んでも…あのまま家までずっと一人だったら、きっと俯き加減に歩いて、…自分の世界に入り込んで…。ちゃんと冷蔵庫にもしまわず。
どうしようもなくて、ただ泣いて。泣いて…。

坂本さん…。何も聞こうとしないのに…核心を突いたような事を言う。
何が…誰が原因かなんて、全て解っている気がした。
私の今の悩みと言ったらこれしか無いものね。
これだけ酷い顔をしていたら、自分からバラしているようなものだけど。

それにしても。はぁ。…ん゙ん゙。…ん〜ん。
…あ゙ー。…。
課長…複雑な気持ちです。
課長が言っていた事は本当なのだろうか。
またそれとは別に、違う、よく解らない場所…、所在の解らないところにまだ何かがありそうな…そんな気もする。
坂本さんに会ってしまうとそんな気がしてしまう。

う〜ん。何だか良く解らない…。解らないモノ。
あ゙ー、…。はぁ…。

課長…まだ何か言いたげにしていたようだったけど。
振り切ってしまったから。
食事のお礼、ちゃんと言ったんだっけ?
記憶が無い。…も゙ー。
お酒飲んだ訳でもないのに、まだほんの一時間程前の事なのに、……記憶が無い。

今日の事は、どこかでもう忘れてしまいたいとでも思っているのだろうか。…過った恥ずかしい欲望もあるから。余計……はぁ…、そうに違いない。
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