興味があるなら恋をしよう−Ⅰ−
コンコンコン。コンコンコン。
ドンドンドン。ドンドンドン。

「坂本さん!…坂本さん」

…あー、もー、何で来るかな…。
普通こんな時は来ないもんだろ?

ジッと自分を見つめ直してだな、俺の存在ってどうなんだろう…とか、考えたりするもんじゃないのか?あれだけ俺が…解りやすく話したつもりなのに。……はぁ。
…藍原。…さっぱり解らん。

「坂本さん!」

あ゙ー、…。

カチャ。

「何しに…」

「坂本さんソフレでしょ?」

ぁあ゙?

「…だったら?」

「一緒に居てくれますよね?」

…こいつは藍原という名の別人か?
繋がりが全く解らん。…どうした。どういう思考回路なんだ?
それとも悩んでとうとうぶっ壊れたのか?

…はぁ。とにかく玄関先でソフレとか、話す事ではない。
あ゛ー…もう。

「まあ、取り敢えず入るか?」

「はい」

ゔーん…解らん。


「私って何ですか?」

…もう、はぁ、勘弁してくれ。漫画なら呆れて顔に線が入ってるところだ。

「私のどこの部分の事だ?外見か?内面か?
何って、…もう…何が知りたいんだ?」

「私って、坂本さんの何?」

…新手の恋愛商法か?押し掛けて来て。本当に解らなくて聞いてるのか?

「凄くドキドキするんです」

「わっ。なんだ」

「坂本さんがワーッて一方的に喋って居なくなるから。凄くバクバクしてるんです。だから、何ですか?これ」

も゙う…いきなり抱き着きやがって。…バクバクしてるんだろ?それで解らなけりゃ知るかよ。聞くなよ。

「知らない。俺に藍原の事が解る訳ないだろ?俺に…色々言われたからじゃないのか?
さあ、…今夜は泣いてる訳でもないし、大丈夫だろ?
…自分の部屋に帰れ…」

抱き着かれていた体を剥がした。

「…さあ、戻るんだ…。自分で自分がよく解らない時に、こんな…軽はずみな事はしない事だ。
いいか?藍原は人間の女なんだ。
解ってるか?女なんだ。
じゃあな、おやすみ」

あ、…。
…坂本さんの何ですか?
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