興味があるなら恋をしよう−Ⅰ−
「藍原…」

「あ、はい」

「あれからずっと待たせたままで悪いんだけど、今、時間が取れない。帰りも遅いし。
藍原が構わなければ、休みの日に会えるか?
予定が無ければ、土日どちらか会えないかな」

あー、土曜は実家…。
すすんで空いているから大丈夫ですと言うのも言いたくないけど。

「土曜は…ちょっと、用があるので。日曜なら何時でも構いません」

「そうか。では日曜に会って欲しい。
時間と場所はまた連絡するから、ちょっと待ってくれるか?」

「はい、解りました」

「大丈夫なのか?」

「え?」

「溜め息の原因は」

それは、…。ほぼ課長です。課長からの連絡待ちが…とは言えない。

「大丈夫になりました」

「…そうか。…そうなのか」

あ、…。このタイミングで大丈夫になったと馬鹿正直に言ってしまった…。なんてお馬鹿なんだろう。

「…連絡するから」

「はい」

「悪かったな…悩ませ続けて」

え?前ならワシャワシャと頭をされていたかも知れない。
今は、ポンポンとされた。
…。

課長も何か違う気がした…。
何でも無いのかも知れないけど、少し前までの課長とは違うような気がする。

私…今どんな顔をしているんだろう。
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