夢を忘れた眠り姫
そして調理器具を洗い、お湯を沸かしてコーヒーを淹れ、お菓子と共にリビングのテーブルに運んでテレビを眺めつつちょいと一休みした。

それを経て、料理がだいぶ冷めたのを確認してから保存袋やタッパーに移し変え、その段階ではまだ冷蔵庫には仕舞わずに作業台の上に放置して先に大皿を洗った。

水切りカゴに乗せておいた他の物と一緒に布巾で水気を拭き取り、所定の場所に仕舞ってから、今度はご飯も同じく一食分ずつ分けて行く。

ちなみに今まで通りタッパーに詰めたものと、それよりも大盛りにしてラップにくるんだものとに分けた。

私と貴志さんで差をつけたのである。

彼は何も言わなかったけど、今までの量だと男性にはちょっと少なかったかな、と思って。

最後に容器の蓋や口をしっかり閉めてから冷凍、冷蔵コーナーに収納して行った。

ひとまず今日のノルマは達成したので、私も一旦自室に引き揚げる事にした。

コタツに入ってケータイを手にした所でふと思い立ち、貴志さんに『冷蔵庫内の向かって左側と真ん中に並んでいるタッパーや袋から順にお召し上がり下さい。右端にあるのが今日から作り置きした分です』とメールした。

後で口頭で伝えれば良いことなんだけど、ある予感があったから。

そのまま恒例の、サイト編集作業に突入したのだけれど、案の定、うつらうつらしてきてしまい、いつしか意識を手放していた。
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