ヘタレな野獣
先方の会社に到着し、私は車を降りて正門横にある警備員室に行き、警備員に山下部長とのアポを伝えた。
すると、こんな答えが帰ってきた。
「あぁあ、田崎さんですか、ちょっと待って下さいよっ、と。
あぁあ、これだ、はい、伝言です、これをあなたにと」
警備員に差し出された社封筒を、私は何が何だか理解しないまま受け取るしかなかった。
「あの、それで山下部長様は・・・」
「えっ?あぁあ、10分程前に会社を出られてます」
えっ?
帰ったって事?
腑に落ちないまま、警備員にお礼を言って、ヨレヨレ君達が待つ車に戻る。
「・・・あれ?補佐、山下部長さんは?」
車外で私を待っていてくれた武田君。
「それが、もう帰ったって・・・」
「はぁあ!?だって、約束今日っしょ?時間だってまだ約束の15分も前っすよ!?」
腕時計で時刻を確認しながら、武田君はそう言った。
「どうかしましたか?」
なかなか入ってこない私達に痺れを切らしたのか、窓から顔を覗かせるヨレヨレ君。
「とにかく車に乗りましょうか・・・」
私と武田君は一旦車に乗り込んだ。
【週明けに最終プレゼンを行う
時刻は午前10時
場所は先日と同じ会議室
次回は是非雨宮課長同行で
本日は急用が入り、キャンセルでお願いする
またの機会に
山下】
「・・・・・」
すると、こんな答えが帰ってきた。
「あぁあ、田崎さんですか、ちょっと待って下さいよっ、と。
あぁあ、これだ、はい、伝言です、これをあなたにと」
警備員に差し出された社封筒を、私は何が何だか理解しないまま受け取るしかなかった。
「あの、それで山下部長様は・・・」
「えっ?あぁあ、10分程前に会社を出られてます」
えっ?
帰ったって事?
腑に落ちないまま、警備員にお礼を言って、ヨレヨレ君達が待つ車に戻る。
「・・・あれ?補佐、山下部長さんは?」
車外で私を待っていてくれた武田君。
「それが、もう帰ったって・・・」
「はぁあ!?だって、約束今日っしょ?時間だってまだ約束の15分も前っすよ!?」
腕時計で時刻を確認しながら、武田君はそう言った。
「どうかしましたか?」
なかなか入ってこない私達に痺れを切らしたのか、窓から顔を覗かせるヨレヨレ君。
「とにかく車に乗りましょうか・・・」
私と武田君は一旦車に乗り込んだ。
【週明けに最終プレゼンを行う
時刻は午前10時
場所は先日と同じ会議室
次回は是非雨宮課長同行で
本日は急用が入り、キャンセルでお願いする
またの機会に
山下】
「・・・・・」