運命の恋は健康診断から始まる
五時、ジャストだ。
「よし、今日も終わり。帰ろう、一ノ瀬ちゃん」
そう言って着替えて一ノ瀬ちゃんといつものようにおしゃべりしながら駐車場まで歩く。
一ノ瀬ちゃんと別れて車に乗って、私は少し息を吐いた。
一回車を置きに帰らなきゃいけないと思い家に帰ってから急いで駅に向かう。
電車に乗ってホッと息をついてからハッとした。
私、何あの人の言うこと素直に聞いてるんだろう。電車で来いって言われたけど別に車で行ってもよかったのに。
こういう所なのかな、宗一郎さんが言う隙があるっていうのは。
そうは思ってももう電車に乗っちゃったから仕方がない。
時計を見ると、少し余裕をもって着きそうだ。
まあ、遅いよりはいいかと思ってハアッと息をつく。