運命の恋は健康診断から始まる

それからセンターに帰って、あの結城さんの問診票に付箋をつけた。


事務さんに抜けがあるので後日確認することを伝えて、あとは日誌を書けば終わりだ。


「横川さん、あの人に絡まれませんでした?問診時間かかってましたけど」


心配そうにそう話しかけてくる一ノ瀬ちゃんに微笑む。ほんとに優しくていい子だな。


あれは絡まれたっていうのかな。絡まれたか。


「大丈夫だったよ。問診票、真っ白で来たから時間かかっちゃっただけで」


心配そうにそう言う一ノ瀬ちゃんに微笑むけど、まだ一ノ瀬ちゃんは心配そうだ。


「……なら、いいんですけど」


これから会うなんて言ったら本気で心配しそうだからそう答える。


一ノ瀬ちゃんに余計な心配はかけたくない。会うって決めたのは私だし。


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