運命の恋は健康診断から始まる

私が思ってた方と反対方向に歩くその人を見て何も反論できなくなって黙ってついていく。


公園に着くと、結城さんは私を笑顔を浮かべて振り返った。


「で、今日来たんだから歩ちゃんは高倉さんのこと知りたいんだよね?」


そう言われて、それに関しては断らなきゃと思って私は真っ直ぐにその人を見る。


「それなんですけど、宗一郎さんが言わないことを他の人から聞くのは嫌なので……いいです。なので問診のことだけ教えてもらえれば帰ります」


きっぱりそう言った私に目を丸くした結城さんはプッと吹き出した。


そのまま笑い出す結城さんに今度は私が目を丸くする。


「なんだ。ちゃんと高倉さんのこと好きなんじゃん。確かにちょっと抜けてるのかもしれないけど。しっかりしてるし、優しいし。つけいる隙ないじゃんね。本当に、何を迷ってんのかね……あの人は。ま、あの事か」


そう言って私を見た結城さんはまた笑う。なんだ、こういう優しい笑い方もできる人なんだ。


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