運命の恋は健康診断から始まる

意地悪な笑い方より、こっちの方がずっといいのに。


「高倉さんて、優しいでしょ?結構、モテるんだよね。優しいからなのかね。今日、歩ちゃんが睨まれてたみたいな。ああいうきつい女にばっかり好かれるみたいで。前の奥さんも相当だったよ」


そう言って笑う結城さんが私を見る。


宗一郎さんの事、心配してるってそういう事かな。やっぱり悪い人ではないのかも。


「まあでも離婚してから彼女作ったりはなかったんだけど。恋愛はもうこりごりって言ってたし。その高倉さんが、好きな子ができたって言うからちょっと心配になっちゃって。まさか健診に来てる看護師さんだとは思わなかったけどね」


え、私だって知ってたわけじゃなかったんだ。じゃあ、なんで分かったんだろう。


不思議に思って首を傾げる私を見て、結城さんはまた吹き出す。


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