運命の恋は健康診断から始まる
「ひどいな。先輩のために一肌脱いだのに。ま、いいか。じゃ、高倉さんのことよろしくね。歩ちゃん」
そう言って苦笑いした結城さんが私の肩をポンッと叩く。
「なんかお前にそう言われると腹立つ」
私を抱きしめたままそう言う宗一郎さんに、結城さんは笑いながら背を向ける。
その背中を見て私はハッとして慌てて声をかけた。
「結城さん、度を合わせた日!」
そう言うと結城さんもハッとして私を見て微笑んだ。
「あ、やべ。忘れてた。……今年の一月ね」
結城さんの言葉に微笑んで頷く。
「了解です。それと、……ありがとうございます」
私の言葉に不敵に笑って、今度こそ結城さんは私達に背を向けて歩いていく。
「何?最後のやつ」
眉間にシワを寄せてそう聞いてくる宗一郎さんを見上げる。