運命の恋は健康診断から始まる

朝食を食べ終えて着替えた私と宗一郎さんはお花とお線香を買ってお母さんのお墓に来た。


桶に水を入れて持つと、それを宗一郎さんが持とうとしてくれる。


「平気だよ。これくらい、健診の機材で鍛えられてますから」


男の人達頼ってられないからガンガン運んでるし。今の職場に入ってからかなり逞しくなったと思う。


「ああ。確かに重そうだよね、あれ。でも、俺には女の子扱いさせてよ」


そう言われて、私は素直に水の入った桶を渡した。


女の子扱いって、ちょっとくすぐったいけど嬉しい。


「ありがとう」


微笑んでそう言うと宗一郎さんが私の頭を撫でてくれる。


ここ何日かで気付いたけど、宗一郎さんが頭撫でてくれる時って喜んでたり照れたりしてる時だな。


< 162 / 219 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop